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自動車保険 新等級制度スタート②

さて、自動車保険の新等級制度の続きになります。

なぜ新しい等級制度に移行したのか。
それには現行の等級制度における不平等な点の解消にあるとされています。
具体的にどの点が不平等かというと、大きく二つに分かれます。
前回等級制度における3つの事故の類型についてお話いたしましたが、現行の等級ダウン事故で保険を使用すると等級は3つダウンします。
具体的な例でいうと、15等級のAさんが等級ダウン事故で保険を使用すると、次年度の等級は12等級(15等級ー3等級)になります。
一方う、11等級のBさんが一年間無事故の場合、等級は進行して12等級になります。
この時、AさんもBさんも同じ12等級ですが、事故を起こして12等級になった方と無事故で12等級になってきた方を一緒(同じ保険料=リスクは同じ)と見るのはどうか、ということが出てきます。
やはり、この2人には差を設けるべきだというのが、今回の制度改定の趣旨になります。
もちろん、前年の事故が契約者の非によるものが大きいのかどうかという問題はあり一概に全てがそう解するべきという訳にはいきませんが、少なくとも直近で事故を起こした方というのは事故を起こしやすい状況なっていると見られるということになります。
実際統計をとってみると、同じ等級でも直近で事故をしている方とそうでない方では、やはり損害率に顕著な格差が見られるようです。

もっとも、15等級まで等級を進めてきたということは、その間事故がなかった優良な方であったとも言えるわけですが、そうはいっても「では、今はどうか」というところを見ないといけないことになります。
おそらく想定するところは、40代50代と現役のころは運転技術も高く無事故で等級を進めてきた高齢者ドライバーが立て続けに事故を起こす状況や、そうした親から等級を受け継いだ10代や20代の若年ドライバーの事故を想定しているところが大きいのではないかと思います。

前置きが長くなりましたが、ではこうした不平等さを解消するためにどういう制度になったか。

①事故有係数適用期間の新設
②等級プロテクト特約の廃止(既に一部の保険会社では廃止済)
③1等級ダウン事故の新設(「等級すえおき事故」からの読み替え)

まず、一つ目の「事故有係数適用期間」の新設についてですが、これは読んで字のごとく「(前年度)事故があった場合に適用する係数を使用する期間」というものが新たに制度化しました。
言い換えると、前年度に事故がなければ従来通りの等級に応じた(無事故)係数を適用して保険料を算出しますが、事故があった場合には、無事故の場合の係数とは「別の」係数を適用するということになります。
例えば、仮に12等級の無事故による等級の係数が「48%割引」だとしたら、前年度に事故があった場合はこの「48%割引」ではなく、事故有係数という別体系の「27%割引」を適用するということになります。
同じ12等級でもこのように割引率が異なるということが出てきます。
そして、この事故有係数(別体系)を使用する期間は、基本的には「等級がダウンする数×年数」の期間、適用することになります。
具体的には、15等級の方が前年事故をして等級が3等級ダウンする場合は、次年度の等級は12等級になり、かつ「3年間(3等級ダウン×年数)」先程の事故有係数を適用することになります。
そうすると、3等級ダウン事故の場合は、3年間無事故の場合に比べて保険料の負担が大きくなります。
この点を踏まえて、保険を使用するかどうか検討する必要が出てきます。

二つ目の等級プロテクト特約の廃止についてですが、これも先程のお話と同様に前年度に事故を起こした方とそうでない方が同じ等級を使用することが出てきますが、やはりこれも不平等とのことで等級プロテクト特約自体がなくなることになりました。
もちろん、別途特約保険料として通常よりも多い保険料を支払ってきたわけですが、それだけでは解消し切れない不平等さがあるようです。

最後に1等級ダウン事故の新設についてですが、これも文字どおり1等級ダウンする事故の類型が新設されたということになります。
実は、この1等級ダウン事故というのは、基本的には、今までの「等級すえおき事故」がそのままスライドした形になります。
等級すえおき事故を何故廃止する必要があったかについては、今までのお話と基本的には同様になります。

さて、この制度、早速運用されているかといえば、半分正解で半分不正解になります。
消費者に非常に大きな影響のある改定のため、平成24年10月1日から平成25年9月30日に一度「継続」を迎える方は次回の更新分から新等級制度が始まるということになっています。
したがって、この間の継続の契約については従来通りの無事故による割引を受けられますが、平成25年10月1日以降の継続については、今までの説明した新等級制度の適用となります。
新規契約や短期契約などについては早速適用されるケースもありますので、注意が必要です。

なかなかややこしい制度になりますね。

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Author:koala0724
縁あって保険業界に身を置いておりますが、本ブログを通じて一人でも多くの人々に保険の必要性、仕組み、業界の動向などを知ってただきたいと考えております。

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