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数字で見る損害保険業界

損害保険業界の市場規模を見てみましょう。
損害保険会社の売上高に相当する正味収入保険料は、7兆9,922億円となります。
(日本損害保険協会会員保険会社2011年度決算数値より)
同等の市場規模を持つマーケットとしては、コンビニ業界や携帯電話業界、家電量販店の市場規模などがあります。
保険業界の市場規模が非常に大きいことが窺えます。
また、この日本の損害保険業界の規模は、アメリカに次ぐ世界第二位の規模であり、日本が保険大国と言われる所以の一つでもあります。

次にその正味収入保険料の内訳を見てみましょう。
代表的な損害保険である自動車保険は全体の約43%を占め、次いで火災保険が約17%、傷害保険が約13%、新種保険が約12%、自賠責保険が約11%となっています。
市場の半数近くが自動車保険で占められており、各損害保険会社が如何に自動車保険に依存しているかが分かります。
これはまた別の機会で触れたいと思いますが、損害保険会社の収益構造において大きな影響を与えている要素の一つとなっています。

損害保険会社の数はどうでしょうか。
日本国内で損害保険事業を営むためには、金融庁から免許を受ける必要がありますが、2012年7月1日現在、国内の損害保険会社で29社、海外の損害保険会社で23社が免許を受けています。
普段よく耳にする保険会社から初めて目のする保険会社まで実に様々な損害保険会社が免許を受けています。
貴方は果たして損害保険会社を何社言えますか?

*金融庁HPより
http://www.fsa.go.jp/menkyo/menkyoj/songai.pdf

最後に損害保険の主たる契約窓口である損害保険取扱代理店の数とその募集人の数を見てみましょう。
2010年時点で損害保険取扱代理店は実に202,098店あり、そのうち専業で営んでいる代理店(いわゆるプロ代理店)は34,639店、副業代理店が167,459店となっています。
また、法人化している代理店が107,954店、個人代理店が94,144店となっています。
委託を受けている保険会社の面から見ると、一社専属の代理店が154,513店、複数の保険会社を取り扱っている乗合代理店が47,585店となっています。
なお、代理店数はこの10数年で大幅に減少しており、10年前は30万店を超える代理店が存在していました。
ちなみに同じ代理店を介在する業界を見てみると、旅行代理店は約10,000店、携帯電話の販売代理店が約24,000店です。
損害保険の代理店って、非常に多いですね。

募集人の数はどうでしょうか。
同様に2010年のデータですが、損害保険募集人として登録している人数は、2,173,600名となっています。
2001年に銀行窓販が解禁となって以来、爆発的に募集人の数は増えてきています。
これは、日本の労働人口に占める割合は約3.3%となっており、労働者の30人に1人は損害保険募集人となる計算です。
その一方で、募集人資格(現在は損保一般試験の基礎課程)の更新制度が始まり、資格の保有者や従事者も徐々に減少していくことが予想されます。

数字で見る損害保険業界も面白いですね。

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損保ジャパン・日本興亜、営業拠点4割統合

日経新聞によると、NKSJホールディングス傘下の損保ジャパンと日本興亜は2013年に営業拠点の4割を統合するとのこと。
両社は2014年度の上半期に合併を控えておりますが、合併によるコスト削減効果の早期実現を図るための動きかと思います。

営業拠点の統合に合わせて、本社部門も順次一本化を進め、経営戦略も共通化させるとのこと。
また、余剰人員については、グループ内の成長事業に振り向ける計画だ。

さて、合併といえば、一般的に共通部門の統合や商品開発の共同化などを行う一方、大幅な人員整理を行いコスト削減と経営効率化を狙いますが、同社ではどうなるのでしょうか。
この10年間でも損保業界は様々な合併を行ってまいりましたが、明確な人員削減はあまり行われて来なかったように思います。
*合併による企業風土や待遇への不満による退職は一定数あるものと思いますが。

3ホールディングスの従業員数と正味収入保険料を比較してみると、NKSJホールディングスは効率面ではかなり非効率な体質であることが伺われます。
もっとも、財閥系の2ホールディングスと比べると企業系の取扱ウェイトが異なるため一概に比較は出来ませんが、それにしても開きは大きいようにも感じます。

【NKSJホールディングス】
損保ジャパン
 18,270名 1兆2,566億円 @0.69億円/名
日本興亜
 10,488名 6,206億円 @0.59億円/名
グループ計
 28,758名 1兆8,772億円 @0.65億円

【 東京海上ホールディングス】
東京海上日動
 17,051名 1兆7,427億円 @1.02億円
日新火災
 2,606名 1,366億円 @0.52億円
グループ計
 19,657名 1兆8,793億円 @0.95億円

【MS&ADホールディングス】
三井住友海上
 14,919名 1兆2,305億円 @0.82億円
あいおいニッセイ同和
 13,371名 1兆973億円 @0.82億円
グループ計
 28,290名 2兆3,278億円 @0.82億円

(2012年3月31日時点)

東京海上ホールディングス水準までというとかなり飛躍しますので、効率面で次点のMS&ADホールディングスとの比較で考えても、同程度の効率を実現するためには、5,000名以上の人員削減が必要となります。

最近の大型の合併事例では、新日鉄と住友金属、パナソニックとパナソニック電工、みずほ銀行とみずほコーポレート銀行、ヤマダ電機とベスト電器などが発表・実施されていますが、みずほグループにおいては3,000名の人員削減、パナソニックにおいては本社部門の半分を人員削減する方針を発表しています。

今まで人員整理については「聖域」としてきた損保業界ですが、昨今の利益が上がりにくい収益構造も踏まえ、NKSJグループがどのような動きをするか注目が集まります。

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保険の分類

「保険」というものは実に様々な種類の制度があります。
その保険制度の性格によって、いくつかのカテゴリーに分類をすることができます。

<公的保険と私的保険>

国や地方自治体が行う「公的保険」と民間の保険会社が運営する「私的保険」に分けることができます。
「公的保険」は社会保険とも呼ばれ、健康保険や介護保険、国民年金保険、雇用保険などがあります。
医療費の負担を軽減させたり、老後の生活資力の確保や労働環境の整備など私たちが社会生活を送っていく上での最低限度の保障を国が運営者となって進める制度です。
最低限度の保障を皆に提供しようという制度のため、原則的には強制的に加入しなければならない保険制度であり、年金保険などは「国民皆保険」という原則を持っています。
その一方で、医療費の増大や年金保険料の未払・管理ミスなどで、制度に歪みが生じ始め、メスが入ろうとして話題にもなっています。

「私的保険」とは、民間の保険会社が運営する保険制度のことを指し示し、自動車保険や火災保険、終身保険や医療保険などがこの私的保険に当たります。
このブログのメインテーマの損害保険はこちらのカテゴリーに入ります。
「私的に」掛ける保険ですから、基本的には加入者の「任意」の制度であり、それだけにその内容・必要性を十分に理解した上で取捨選択をしていく必要があります。

<損害保険と生命保険>

「私的保険」はさらに「損害保険」と「生命保険」に分けることができます。
「損害保険」とは、「偶然な事故によって生じた現実の損害を穴埋めする」制度をいいます。
この「現実の損害を穴埋めする」という行為を「実損填補(てんぽ)」といい、損害保険の大原則となります。
自動車保険や火災保険、賠償責任保険などが代表的な損害保険となります。
当然のことながら、損害保険は損害保険会社が取り扱っています。

「生命保険」とは、「人の生死や後遺障害を被った際に予め約定した金額を定額で受け取ることができる」制度をいいます。
「実損填補」を原則とする損害保険に対して、予め約定した金額を「定額で」受け取ることができる点がポイントになります。
定期保険や終身保険、養老保険などが代表的な生命保険となります。
同様に、生命保険は生命保険会社が取り扱っています。

また、生命保険を「第一分野」、損害保険を「第二分野」と呼ぶことがあります。

さて、ここまででカンの鋭い方はお気づきかも知れませんが、傷害保険や医療保険は損害保険と生命保険のどちらに該当するのでしょうか。
どちらも、「偶然な事故によって生じた損害(医療費など)」について「予め約定した金額を定額で受け取ることができる」保険制度です。
つまり、損害保険と生命保険の両方の性格を合わせ持っている制度になります。
両方のいずれにも合致しない制度のため、こうした保険を「第三分野商品」といいます。
この「第三分野商品」は損害保険会社・生命保険会社いずれにおいても固有の制度ではないため、それぞれの保険会社で取り扱うことができます。
しかしながら、実際には「偶然な事故による損害」のリスク分析が得意な損害保険会社が傷害保険を、「人の健康状態」に関するリスク分析を得意とする生命保険会社が医療保険を中心に取り扱っています。
*もちろん、これは絶対ではないので損害保険会社ではありますは、医療保険を主力商品としているセコム損保社などもあります。

損害保険をさらに細かく分類していきたいと思いますが、また後ほど取り上げることといたします。

皆さんが関わる保険はどの分類にカテゴリーされますか?

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自然災害のリスク再評価について

今朝の日経新聞の記事によると、損保各社が自然災害のリスク評価について見直しを進めているとのことです。

損害保険会社は、自然災害に関するデータを蓄積しており、これらデータに基づいて、地震や台風などの発生確率を予測しています。
地球温暖化による影響か、地殻変動の活動期なのか、はたまた神のいたずらか、昨今の自然災害は今までの地球環境からは考えにくい様相を呈してきています。
日本でいえば、ゲリラ豪雨などの集中豪雨や竜巻の発生などは、近年注目を集めています。
こうした中、自社の持つ情報・ノウハウだけでは今後将来における自然災害の発生予測の精度を見直さなければ、適正な保険運営が困難になってくることが予想されます。
昨年はニュージーランドの地震に端を発し、東日本大震災やタイの洪水など世界中で実に様々な災害が発生し、損害保険業界は過去最高の保険金支払いを記録しました。
自然災害に関する再評価を行うことは、損害保険会社において急務となっているのは間違いないことでしょう。

東京海上日動は、自然災害のリスク評価における世界最大手のリスク・マネジメント・ソリューションズ社と業務提携し、相互にデータの提供を始めるようです。
MS&ADホールディングスでは、アジア地域の洪水被害を予測する実地調査をやり直し、NKSJホールディングスについても、契約の多い地域においてデータの再収集などを進めているとのことです。

自然災害の発生の有無に大きく左右されやすい損害保険会社として、十分なリスク評価を進めて欲しいものです。

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補償?保障?保証?

前回の記事でさらりと大きな「補償」という表現をいたしましたが、この「ほしょう」という言葉について整理しておきたいと思います。
タイトルにもありますが、大きく3つの「ほしょう」があります。
「補償」、「保障」、「保証」の3つですが、その違いを説明できますか?

試しに国語辞典で調べてみると、以下のように出てきます。

【補償】
1 損失を補って、つぐなうこと。特に、損害賠償として、財産や健康上の損失を金銭でつぐなうこと。
2 心理学で、身体的・精神的な原因によって劣等感をもつとき、それを補おうとする心の働き。アドラーの用語。

【保障】
ある状態がそこなわれることのないように、保護し守ること。

【保証】
1 間違いがない、大丈夫であると認め、責任をもつこと。「品質を―する」「彼の人柄については―する」
2 債務者が債務を履行しない場合に、代わって債権者に債務を履行する義務を負うこと。「―責任」

*Yahoo!辞書より出典

まず、「補償」ですが、漢字を読み下してみても分かりますが、「補う」「償う」という何か損なわれたものを埋め合わせる、という意味合いがあります。
実は損害保険における「ほしょう」は基本的にこの「補償」を使います。
詳しくはまた別の機会に触れますが、損保の「ほしょう」と言えばこの「補償」だと覚えていただければ良いかと思います。

次に「保障」ですが、実はこれが一番イメージしにくい「ほしょう」かと思います。
この「保障」、具体的にどういう場面で使われているか見ていただければ何となくイメージは掴みやすいかと思います。
「社会保障」、「安全保障」、「警備保障」…いかがでしょうか。
何か「守られている」、といった印象を受けるのではないでしょうか。
そう、この「保障」は「社会生活の健全に保つ」とか「安全な状態を保つ」とか「警備による監視体制を保つ」といった意味合いがあります。
そして、この「保障」は生命保険で使われることが一般的です。
(万が一の際の収入減から家族を守る、といった収入保障保険などがあります。)

最後に「保証」ですが、これが皆さんの一番身近な「ほしょう」なのではないでしょうか。
例えば、テレビを買った際についてくる「(製品の)保証書」や賃貸マンションを借りる際に立てる「連帯保証人」などがあります。
前者は、メーカーが製造したテレビの品質をについて問題がないと責任を持つ約束であり、また後者は万が一借主が家賃を滞納したり逃げ出したりした場合に借主と一緒になって大家さん(管理会社)に家賃や物件の修繕などについて支払いますよという人物になります。
どちらもその品質や借主の信頼性を確保するための意味合いを持っているかと思います。
ちなみに保険においてはほとんどこの「保証」が出てくることはありません。

どうでしょうか。
今後、この3つの「ほしょう」を使い分けていきますので、注意して見てみると面白いかもしれませんね。
*間違いがないように善処したいと思います。。

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保険って何だろう

損害保険についてお話する前に、まず「保険」制度についてお話しなければなりません。

保険は、「小さな負担で大きな補償を受けられる助け合いの制度」と言えます。
例えば1万円の保険料(ここでは掛け金と思っていただいて結構です。)を支払うことで万が一自宅が火事になったとしても1,000万円までの補償が受けられるという制度があったとしたら、一個人では僅か1万円の負担しかありませんが、万が一の際にはその1,000倍もの補償を受けることが可能になります。
万が一の時のために貯金をしておく、という考え方もありますが、先程の例では、1,000万円貯めるのに1000年も掛かってしまいますし、さあこれから貯金しようと思い立った翌日に大火事に遭った時には貯金は全く出来ていないことになってしまいます。
よく、貯金は三角で保険は四角、などと説明されることがありますが、貯金は満額貯まるまで「徐々に徐々に」増えていく仕組みですが、保険は「加入した時点から」満額の補償を受けることが出来ます。
保険の最大の特長はこの点にあると言っても過言ではないかと思います。

上の説明を読むと、ふとこのような疑問を感じる方もいらっしゃるかと思います。

「予め1,000万円以上の貯金があれば、保険に入る必要などないのでは?」

おっしゃるとおり、必要性は少ないと思います。万が一の際に現金ですぐに1,000万円用意できて、それが痛くも痒くもなければ、貯金を切り崩せばそれで事足ります。
しかしながら、筆者もそうですが、そのような余裕のある方人全体のごく僅かの限られた方だけで、大多数の人はそこまで余裕があることはなく、仮に貯金があったとしても別の用途で貯金をしていること思います。
つまり、保険は「いざという時に大きなお金が出すことが難しい人ほど保険に加入すべき」なのです。

しかしながら、現実はそうなっていないことも多く、「新しく車を買ったけれどもローンの支払いで手一杯で自動車保険に入る余裕がない」とか「毎月の生活が厳しいから来月から生命保険を止める」といったことがあります。
保険の最大の特長を思い返していただければ、優先順位はもっと高く設定しなければなりませんね。
*もっとも、先の車を買うという例で言うならば、保険への加入も含めた資金計画を事前に立てた上で購入を検討しなければなりませんね。ローンだけで生活ギリギリになるような価格の車を買わずに少しグレードを下げた車にするとか、そもそもまだ車を購入するだけのゆとりがない、などの判断必要ですね。

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ごあいさつ

初めまして。
この度、「損害保険の説明書」というブログを立ち上げましたkoala0724と申します。

ブログテーマにもありますが、損害保険の仕組みや業界動向について情報提供を進めていくブログです。
日夜、様々な媒体で「保険」というワードが飛び交っており、何を今更「保険」だと感じられる方も多いかと思います。
もちろん釈迦に説法をするつもりは毛頭ございません。
「保険」という制度の本質をキチンと認識いただいていない方がおられれば、そうした方の社会生活の一助となれることを願って本ブログの存在意義と思っております。

筆者は縁あって保険業界に身を置いておりますが、本ブログを通じて一人でも多くの人々に保険の必要性、仕組み、業界の動向などを知ってただきたいと考えております。

インターネットという公共の場をお借りしてのブログですので、一般論としての考え方を採用して記事を書いていこうと思いますので、時に抽象的で、時に歯切れの悪い内容となることについてご容赦いただきたく存じます。

随時記事の更新を図っていく所存ですが、筆者都合にて不定期な更新となることもしばしばあるかと思います。
暖かい目で末永く見守っていただければ幸いです。

最後になりましたが、改めまして本ブログ「損害保険の説明書」を宜しくお願い致します。

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プロフィール

koala0724

Author:koala0724
縁あって保険業界に身を置いておりますが、本ブログを通じて一人でも多くの人々に保険の必要性、仕組み、業界の動向などを知ってただきたいと考えております。

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